久々の原作からの話

8月26日放送のテレビアニメ感想いきます。

20周年記念特別企画で、名作ランキングの受付の受付が8月31日まで行われており、まずAパートではその過去に放映された話の中からの再放送ということになったようです。

「オラはサラリーマンしんのすけだゾ」(脚本:坂口和久)
この話は1996年11月22日に放映されていました。つまり今回は再放送というわけで、2度目のオンエアというわけです。1996年11月22日ということは、私もリアルタイムで鑑賞したはずなのですが、鑑賞した当時の記憶は全く残っていません。

ただ、この話は何年か前に発売されたペーパーバックのアニメコミックス(主にコンビニで売っているやつです)にこの話が収録されており、それを読んだことがありますので、内容自体は知っています。もっとも、動画として観るのは事実上初めてと言えるのでしょうが。

サブタイトルが提示される前に本編が少し流れるとは、ちょっと意外でした。やはり、昔観たのを忘れていました。

この話はしんちゃんが双葉商事勤務のサラリーマンという設定ですが、単に行くところと肩書が変わっただけで、それ以外は全く変わっていないです。この話を観て気になったのは、ひろしはどこにいるのかなということです。逆に幼稚園児という設定だったりして。うーん、想像するとキモいですね。

あるいは、ひろしがどこか行方不明になって、しんちゃんが代わりに双葉商事の営業部の係長を引き継いだとか。同族経営の会社では創業者の一家が代々経営者に就任するものですが、それの係長版ですかね。まあ、社員でこういうことはあり得ないですが、「あり得る」ということで現実を少し変えていると思えば良いでしょう。

しんちゃんは会社のユミちゃんに色々甘えて、ひろしだってここまでの事をしてもらえなかったはずだゾ。ひろしがやったら、セクハラになりますよね。ユミちゃんがひろしのコーヒーをフーフーしたら、想像するのはちょっとキモいですな。

それにしても、部長の声とは懐かしいですね。もしかしたら、これが狙いで今回この話を再放送したのかも。そういえば、「アポ~」のプロレスラーも当時は存命でした。

テレアサ食品の太田部長と商談に行くしんちゃんと川口。この太田部長のモデルは、おそらく当時『クレしん』のプロデューサーだった太田賢司氏ですね。太田部長は川口の話を聞いて「部内で検討させてもらいます」と言いますが、川口もまだ大したことないなと思ったりしました。真の一流営業マンは相手に「検討します」とは言わせず、(たとえ飛び込みであっても)その場で契約を結ばせるものですぜ。まあ、どういう内容かが分からないので一概に決めつけられませんが、その場で契約を結ばせることができたら、川口も出世街道へ進めるでしょう。

会社に帰った後、おつやの時間ということで、やはりサラリーマンですな。子供ではなくサラリーマンです。というのは、このシーンを見て思い出したのが、『サザエさん』の「タラちゃん開けてびっくり」(作品No.5735)という話です。作品のナンバーからでも分かるのですが、2006年の夏に放映されました(前回の感想でも同じような事を書きましたね)。

タラちゃんが「パパの会社にはおやつがあるdeath」と言っており、マスオがみんなでお金を出し合っておやつを買うということがあるということをサザエが指摘していました。マスオの勤める海山商事は社員のおつやの時間があるみたいです。

午後5時、仕事を終える。定時退社とは良いご身分だな。たまたまこの日だけかもしれませんが。毎日定時退社できるのは、アルバイトくらいでしょうね(いや、バイトだって残業を任されることは結構あると思うゾ)。

最初はデパートの屋上で、次にスナック"ACTION"へ。いやあ、『北埼玉ブルース』良いですね。BGMだけですが。野原ひろし(藤原啓治氏)の美声が聞こえたら、もしかしたらひろしは演歌歌手に転向したのか、と思ってしまいます。

しんちゃんは牛乳をボトルキープしていたみたいで、これで思い出したのは「二次会は大好きだゾ」(1994年12月5日放送、1995年12月25日再放送)です。この時もひろしの接待に紛れ込んでクラブに来たしんちゃんは、確か牛乳を頼んでいたと思うので。

牛乳の水割りとは、川口涙目www

ちなみに私は牛乳が嫌いなので、牛乳の水割りなんて、想像するだけでゾッとしますです。

帰った後、しんちゃんはみさえのケツ叩きををくらいます。朝起きる時は「あんたサラリーマンでしょ」と言われ、帰ってきた時は「あんたまだ5歳でしょ」と言われ、サラリーマンであることと5歳であることの両方の苦労を背負うリーマンしんちゃんでしたとさ。

まあ、ひろしも夜遅く帰ると似たような感じでみさえにボコられますけどね。


さて、先週に引き続き、ドラえもんからの出題。次のBパートの話でしんちゃんが「ただいま」を言い間違えるそうですが、なんて言い間違えるか。というわけで、Bパートです。


「こわ~いDVDだゾ」(脚本:うえのきみこ)
久々の原作を基にした話です。最近のテレビアニメの話はオリジナルが大部分を占めており、原作を基にした話は2010年10月15日に放送された「組長イメチェン大作戦だゾ」以来となります。

強いて言えば、今年の6月10日に放映された「パイレーツオブアリビアンだゾ」も原作を多少参考にしている可能性がありますが、事実上オリジナルの作品ですし、『SHIN-MEN』の各話も『まんがタウン』に連載されていますが、こちらは臼井儀人先生による「原作」ではないですし。つまり、2011年では初めて原作からの話がアニメ化されたことになります。

そして、この作品の原作との最大の相違点は、原作ではビデオなのに対して、アニメではDVDになっていることです。まあ、原作が描かれたのは2000年かそれ以前の頃なので、DVDはまだ黎明期だったわけで、逆に2011年現在は、もはや映画が「ビデオ化」されることはもうないでしょうから。

そういえば、2004年に公開された『カスカベボーイズ』では、マイクが『春日部にいれば映画のビデオやDVDが浴びるほど観られる』というようなことを言っていましたが、今回の話の原作とアニメの中間とも言える2004年当時は、まだビデオ(VHS)とDVDが混在しており、レンタルビデオ店でも『クレしん』のビデオとDVDが一緒に貸し出されているという感じでした。

休日、ひろしはどちらのDVDを観ようか迷います。みっちゃんなるスパイの活躍を描くアクション巨編『みっちゃん Impossible』か居候暮らしの男の悲劇を描いた『間借り暮らしはありえんて』です。

原作では、スパイのみっちゃんが敵をやっつける『みっちゃん・イン・ポッシブル』と行商人が6本の扇子を売り歩くだけの感動巨編『シックス扇子』でした。しかし、『みっちゃん』だけは原作通りなので、アニメでは既に10年以上前の作品ということになります。『間借り暮らし』は昨年公開された映画が元ネタですが、なんで古い作品と新しい作品を混在させたのでしょうか。何か意図があるのではと勘繰ってしまいます。

ところで、『間借り暮らし』よりも「コ●リ●坂から」のパロディが良いのではと思いましたが、そういえばこちらはまだDVD化されていませんでしたね。DVD化されているジ●リの作品で一番新しいのは『間借り暮らし』の元ネタになった映画ですね。

しんちゃんは『アクション仮面の小さい秋みーつけた・甘栗男の反逆』なるDVDを出しますが、これも原作通りのタイトルです。今回は単に原作を基にしただけでなく、見事なほどに原作に充実なつくりなのですよね。

ここで、あのウレしん界きってのウザキャラである(と私が勝手に思っている)糞バカップルこと三ッ千一とヨツソソが野原家に強襲して、暇つぶしのネタにします。怒鳴りつけて撃退ひろしGJで、この流れも原作通り。台詞も大体同じです。この後、しんちゃんに先を越されたのも同じです。

さて、ミッチーとヨシりんは「レンタル DVD」という店に行きますが、原作では「レンタルビデオ店」となっています。テレビアニメ版の方はDVDしか置いていないみたいで、これも時代の流れですな。この後、このバカップルが口裂け女みたいな口した「店長」は『侵略者』ものを勧め、帰ってきてからそれを見たバカップルは・・・、という展開も原作と同じ。ただし、原作ではあそこまで口裂けてませんでした。

翌日、ひろしは今度こそ自分の観たい映画を観ると言いますが、原作では2連休で、アニメでも「連休」とありましたが、何連休なのかな。まあ、原作通りと思って良いですかな。しんちゃんは「同じものを何度も観たい落とし頃」と言いますが、私も『クレしん』の映画は何度も観てきました。今年の『黄金のスパイ大作戦』は12回観ました。3ヶ月後にDVD化されますが、何回観てしまうか、楽しみ(不安?)です。

ここへ、『侵略者だよ』のDVDを持ったミッチーとヨシりん(の偽者)が押し付けてきますが、これも原作通りです。しかし、本物と偽者が入れ替わるっって、映画の『踊れアミーゴ』みたいな展開ですね。

この後、原作ではひろしは『シックス扇子』なるビデオを観て、浦和山と大宮川なる二人の男が6本のうちやっと1本の扇子が売れたことに感動していましたが、アニメでは『間借り暮らし』のDVDを観て、むさえの男版みたいなキャラに手を焼くのですね。これで感動するのか、と思ったりします。

となりのおばさん(北本さん)やマサオ君も『侵略者だよ』をやたら勧めるわけですが、マサオ君の「風間君もネネちゃんもはまったんだ」という台詞の「はまった」という部分は、原作では点がついていて、かなり意味深長な台詞になっていましたが、アニメではそうはいかないわけで。もうちょっと、工夫があった方が良かったかも。

マサオ君はしんちゃんに怒って執拗に勧めますが、人間は他人から強制されることを嫌がります。ですから、デキる営業マンは無関心さを装って、契約してもしなくてもどっちでもいいよんという態度をとりつつ、相手がこの契約をしなかったら物凄い損をするとさりげなく思わせるわけです。押しの強さも必要ですが、それはここぞという時に活用するのです。マサオ君に営業は向いていないようですが、そういえばこちらは偽者でしたね。押しが弱いという面で、本物も向いてなさそうだけど

ここで、しんちゃんは「ただいマラカス」と言いますが、これがこの話の前のドラえもんからの出題となります。ちなみに、この「ただいマラカス」は原作でも登場していました。

この時既にみさえとひろしは偽者と入れ替わっており、あちこち逃げ回ってうっかり巻き戻しボタンを押して難を逃れ、本物のみさえとひろしも救われるという展開も同じです。ただ、偽者のしんちゃんが現れかける描写は原作にはありませんでしたが。

今回の黒幕はデーブ・イデとのことですか、こいつの台詞も原作の鈴木ビデ男とほとんど同じです。

アニメでは「私はデーブイデーの世界の主、デーブ・イデ」

原作では「私はビデオ界の主!! 鈴木ビデ男」

アニメでは「私は現実の世界を侵略するためにデーブイデーの世界からやってきました!! (中略) 現実の人間とデーブイデー界の虚像を入れ替えてこの現実の世界を私の思うがままに支配するために!!」

原作では「私は現実の世界を侵略するためにビデオの世界からやってきました!! 現実の人間とビデオ界の虚像を入れ替えてこの現実の世界を私の思うがままに支配するために!!」

最後の(ビデオ、DVD保管についての)一言も全く同じ台詞でした。

こうしてみなさんが救われたわけですが、相変わらずミッチーとヨシりんはウザいですね。この二人だけ助けなくても良かったんじゃね、と思ったりします。

しかしまあ、今回の話ですが、お子様の視聴者が観たらトラウマになるんじゃないかと思ったりしてしまいます。『侵略者』って書かれたDVDを観ると、テレビの中の世界に引き込まれてしまうという恐怖心を抱くのではと。

あと、この話って10年後にリメイクされたら、ブルーレイになっているのでしょうか。もしくは、オンデマンドになっているかもしれませんが。オンデマドの世界の主って、なんなのかわけ分かりませんが。

今回の話は原作を非常に忠実に再現した話だったわけですが、あえて意地悪な言い方をすれば、単に「丸写した」とも言えそうです。前述した、偽のマサオ君の「はまった」という台詞から、原作に忠実であることは単に丸写しすれば良いわけではないということを実感しました。以前も同じ事を書いたことがありますこちらのページも参考になるかと思います。


Bパート終了後、20年間で2514話放映されてきたとのこと、2009年に放映された映画「BALLAD」の紹介がなされいました。

それと、最後にしんちゃんからの出題。「パンがふたつ。これ、なーんだ?」

選択肢は「パンツ」と「ゆかた」、さて正解はどちらかですが、まあ大体分かりますね。正解者には抽選で20名に「しんちゃん&シロ」ぬいぐるみセットをプレゼントとのことでした。

あと、Bパートの前に出題されていた、「ただいま」を言い間違える問題は、正解が提示されていました。前述したように、正解は「ただいマラカス」でした。

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この記事へのコメント

権兵衛
2011年08月30日 00:38
今回は見なかった(というより最近はずっと)のですが、Bパートが原作アリだというのは事前に知っており原作では鈴木ビデ男なるキャラが登場することも知っていました。この鈴木ビデ男という名前を知ったとき、こち亀を連想しました。両津の友人で藤田尾出男(ふじたびでお)なるキャラがいるのですが、両津といくつか共通の趣味を持ちその中でもアダルト関係に造詣が深いという設定です。そのこともあり、藤田が持ってきた「おげれつ仮面」なるビデオを鑑賞する話もあります。
先にも書いた通り今回見なかったのですがBパートは原作に忠実なのですか。個人的には原作寄りの方がいいですね。ストーリーものであまり引き延ばしのためアニメオリジナルを挿入しながら原作回をするのは好みません。まぁ中には設定とキャラだけ借りて話は全てオリジナルなんてのもあったりしますが。
チョルス
2011年08月30日 23:04
今回は久々に原作からの話で、なかなか見ごたえがありました。
『こち亀』は結構読んでいたので、藤田尾出男なるキャラも知っています。両津勘吉のエロ友達で、おげれつなアダルトビデオやグッズの類をしばしば見せたりしていましたね。
今回の話は原作に非常に忠実で、無駄に尺を伸ばすようなシーンもありませんでした。原作がいわゆる番外編に当たる話で、ページ数も多かったから可能だったのでしょう。
鳴海みぐJr.
2013年09月02日 13:07
しんのすけが帰宅後、小学生が”門限”破ったわけじゃないのに居間でレッスンを習うなんて哀れでしたね。

失礼します。
鳴海みぐJr.
2013年09月02日 13:09
P.S.

※:”レッスン”、ギャグの意味分かりますか?
(英語辞典引いたら分かります。)
チョルス
2013年09月03日 21:36
"lesson"には色々意味がありますが、↓の4番目の意味ですね。

http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/ej3/48924/m0u/lesson/

サラリーマンなのにみさえには子供として扱われる。大人のサラリーマンよりつらいしんのすけですね。
あや
2019年08月21日 19:23
DVD回のアニメは、原作は何巻ですか?面白かったのは覚えているのですが..。

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