終了!映画クレヨンしんちゃん

クレヨンしんちゃんも,いよいよ第15作目が「嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!」というタイトルで公開されることとなりました。
「ハイグレ魔王」からもう15作になるのですから,見事としか言いようがありません。
しかし,ここまで来るのには,様々な試練もありましたね。特に,原監督の前期の頃が一番大変だったと言えます。
本郷監督から原監督に代わった劇しんでの大きな違いはひまわりが登場人物に加わったことですが,興行収入をなかなか立て直すことが出来なかったわけですね。
本郷監督の作品も,後になれば落ちていますが,第1作,2作の頃が全盛期だと考慮すれば,それは仕方ないのかもしれませんが,原監督に交代しても落ち続けていったわけです。
そして,第7作目では短編との2本立てという試みを行なおうとしたわけですが,結局それも功を奏さず,興行収入は最低&一桁を記録してしまったわけです。
私は,「クレシンパラダイス」は個人的に非常に好きな作品で,また短編を併映して欲しいと思っていますが,この時の影響がまだあるのでしょうかね,残念ながら今後はもうやらないのかもしれません。
原監督の前期の3作品(「暗黒タマタマ」,「ブタのヒヅメ」,「温泉わくわく」)の共通点は,原監督の趣味をかなり押し出した作風であると言う点だと言えます。
そういう意味から,かなり大人向けを意識しているとも言えるのですが,だからと言って,世の多くの大人に受け入れられる内容というわけではありません。ロードムービーはまだしも,スパイアクションや怪獣映画はややマニアックなところがあって,(映画編でも書きましたが)普遍性があまり見られないのですよね。
ですから,子供の観客にはそれほどウケる内容ではなく,だからと言って大人の観客の心をしっかりとつかむわけでもなかった,空回りしたと言えるでしょうね。
こういう経緯があって,「ジャングル」では子供向けを相当意識した,言わばテレビアニメ版における原点回帰のような印象を受けますね。
まあ,この措置は必然であったと言えるでしょうね。大人向けを意識した,原監督の趣味に走った(マニアックな感じの)作品を再び公開したら,劇しんはそこで終わっていたかもしれません。
聞いた話によると,(他の劇場版のシリーズも同様らしいですが)劇しんは興行収入がコケたら,次回からはもう無しという事になるようです。そういう意味では,まあ危なかったというわけで。
そして,「ジャングル」で多少の興行収入を回復したとは言え,これまでよりはまだマシになっただけで,まだ危機を脱していない状態にあったと思えます。さあ,その後の劇しんはどういう道を歩むことになるのか,それはまた次回(どういう展開だったか,それ自体は今さら言うまでも無い事ですが)。
それにしても,興行収入が下から2番目の「ブタのヒヅメ」が,今では非常に高い評価を受けている,シリーズ屈指の人気作となっているのですから,皮肉な感じがします。

ムトウ監督流パロディシリーズ(その11)、でした。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • 奇跡!クレヨンしんちゃんの監督

    Excerpt: 終了!映画クレヨンしんちゃんの続きです。 さて,劇しんは「ジャングル」で興行収入が多少回復したわけですが,まだまだ油断できないわけですね。ところが,原監督は何を思ったのか,「ジャングル」の次回作では.. Weblog: クレヨンしんちゃん研究所管理人チョルスのブログ racked: 2006-12-17 17:20