三度目の正直

前回の日記にも書いたように,本日(厳密に言えば昨日なのでしょうが),新宿ミラノにて「007 カジノ・ロワイヤル」の前夜祭に行ってきました。
実は,本日の私は大学の授業が一部休講となり,早く新宿へ行くことができたのです。何たる偶然,運が良かったのです。で,私は午後3時過ぎから6時50分頃の会場まで4時間近く,ず~っと待ち続けました。ただし,色々暇つぶしをしていましたが。例えば,私は映画編の「踊れアミーゴ」の批評・考察を書くべく,「オトナ帝国」~「3分ポッキリ」までのを読み返してみようと思っているのですが,それらの文章をプリントアウトしたものを読んでいました。全部読むのに1時間ほどかかりましたね。
私は先頭から大体30人目くらいのところで並んでいました。それで,チケットを提示した後はダッシュ!4月の「踊れアミーゴ」の試写会を思い出します。で,私は何と最前列のマスコミ席のすぐ後ろ,つまり2列目に座ることが出来ました。中心よりやや右よりでしたが。席の番号は1-25でした。
さて19時17分,いよいよ舞台挨拶か思いきや,ゲストの方が遅れているという知らせでした。しかし,数分後には到着したという事で,舞台挨拶は始まりました。
ゲストに,エリザベス女王も参加されたロンドンでの試写会に参加した日本人のオカマ,おすぎが登場ました。そして,おすぎのトークショーの後,遂に出ました!主演の6代目ジェームズ・ボンド,ダニエル・クレイグです!ジェームズ・ボンドのテーマにのって観客席の通路を歩いて舞台に登場!2列目の席にいた私はとにかく感激しました。通訳に字幕翻訳家の戸田奈津子さんを連れていました。もちろん(?),今回の「カジノ・ロワイヤル」の字幕翻訳も戸田さんが担当です。ダニエルは,日本に来るのは自分の夢だった,自分がジェームズを演じるとは思っていなかったなどを話していましたね。私は彼自身の言葉(英語)で聞き取ろうとしましたが,聞き取れないところも多く,通訳の内容とかなり異なって部分も多く,自分に失望したりもしました。もっと,リスニング力つけねばあかんと痛感させられます。
なお,司会によれば,この「カジノ・ロワイヤル」は全米で公開された時,大入り満員で,イギリスでは歴代2位の観客動員数だったそうです。そして,世界中で軒並みナンバーワンのヒットだとか。ま,当然ですね。
他にも,日本の女優さんが出ていましたね(名前忘れた)。
もう,私はナマのダニエルに感激しており,思わず「ダニエル~」と叫んでしまい,舞台に飛び上がり,彼に飛びかかり,警備員に取り押さえられながらも「ダニエル~,君の事は一生忘れないよ~ん!」と叫びつつ,劇場を追い出されました。ダニエルは,さわやかな笑顔とステキな瞳で私を見送ってくれていました(この文章には途中からフィクションが含まれていることは言うまでもありません)。
それにしても,舞台挨拶中は撮影禁止なのに,撮影している人が多くいました(私はデジカメを持っていましたが,撮影していません。偉いでしょ。え,当然だって)。私は心の撮影(笑)をしていました。
さて,舞台挨拶終了後,いよいよ本編開始です。
なお,私は原作の「カジノ・ロワイヤル」は高校生の頃に読んでおり(イアン・フレミングの原作は全て読んでいます),当然その中のネタバレの内容も知っていたわけです。まあ,50年以上も前でかなり地味な作品ですから,大幅に脚色されているのだろうなと思い,鑑賞に臨みました。
以下,映画の感想ですが,ネタバレ満載なため,文字色を白くしてあります。ドラッグすれば見ることが出来ます。

モーリス・ビンダーのあの銃身からボンドが撃つ,007ではお馴染みのシークエンスが無いのには驚きましたが,オープニング前にありました。しかし,今までとは随分違います。まあ,あのシークエンスはピアース・ブロスナンのものが決定版だと勝手に思っていたのですが,製作スタッフも何か奇抜な要素を入れる必要性を感じたのでしょう。しかし,これはジェームズ・ボンドが007になる前の話ですから,このシークエンスが登場しなくてもおかしくないかも。
オープニングですが,もはや芸術ですね。私はオープニングだけで前売り券代の1300円の元をとったと思いました。
いやあ,今回のボンドはMから怒鳴られるシーンがあるのですが,あれだけ怒鳴られるのは初めてでしょうね。それと,何とMの自宅が公開!さすがいいとこ住んでますね。ところで,彼女の横で寝てた男って誰?
今回の敵は,原作と同じくル・シッフル。原作のル・シッフルは体重100キロ以上の「恵まれた」体の持ち主ですが,この映画では普通の体系でしたね。演じている役者はデンマークの名優だそうです。そういえば,1967年に公開された「カジノ・ロワイヤル」ではオーソン・ウェルズがやっていましたが,こちらが原作のイメージに近い?
で,カジノのシーンではボンドが毒を盛られて大変な目に遭いますが,原作でも命を狙われたことがありましたね。また,休憩中にル・シッフルも命を狙われるのは意外でした。それと,このル・シッフルとのカジノで勝負のシーンは,原作はフランスのロワイヤルというところでしたが,この映画ではモンテネグロでした。何でも,ヨーロッパの司法当局の手が届かないからというのがその理由だそうで。そして,勝負するのは原作ではバカラだったのが,映画ではポーカーになっていましたね。バカラでボンドが9を出して勝利するまでのシーンは手に汗を握ったものでしたが,今回の映画でもボンドがストレートフラッシュで勝利するのにカタルシスを覚えました。
しかし,ヴェスパーは連れ去られ,ボンドは追いかけますが(この時のボンドカーは,原作のベントレーではなく映画版でお馴染みのアストン・マーチンでした),原作と同様捕まってしまいます。ここでル・シッフルは,マチスがグルになっているという意外な事を言います。確か,原作のマチスはシロのはずなのですがね。で,ボンドとヴぇスパーは連れ去られ,ボンドはル・シッフルから拷問を受けます。
しかし,ル・シッフルは彼に金を滞納された人物に殺されます。そして,ボンドは助かるのですが,実はこの時ヴェスパーがカジノでの配当金を引き換えに,ボンドの命を救うよう取引をしていたのですね。そう,実はヴェスパーもル・シッフルの仲間だったのです。映画では元々仲間でなく,恋人を殺すと脅されて仕方なくやっていたそうですが,原作では最初からアカだったわけです(原作のル・シッフルはソ連の工作員)。
ヴェスパーは結局自殺をしてしまいますが,これも原作と同じですね。ただ,原作より派手な死に方をしますが。
で,ラストもかなり衝撃でしたね。配当金を奪ったホワイトなる人物にマシンガンを突きつけて,“My name is Bond, James Bond”と自己紹介,はいエンディングですからね。


今回は007になる前の人間ジェームズ・ボンドを描いた,「帰ってきたウルトラマン」のような作品で,そういう意味ではかなりの異色作でしょう。
異色作から出発したダニエル・クレイグのボンド。今後の活躍に注目です。ただ,金髪のボンドは初めてで(後年のロジャー・ムーアもそう言えなくも無いですが),私はそこになかなか馴染めなかったりするのですね。まあ,そのうち全面的に受け入れられるでしょう。
なお,この映画はMGMとコロンビアの共同となっていますが,実はカジノ・ロワイヤルは007シリーズとしての映画化は今まで出来なかったのですね。007を制作しているイオン・プロダクションが唯一映画化権を獲得できなかった作品でしたから。1998年の時点では,この作品の映画化権はコロンビアとユナイトが半分ずつ所有していたそうですが,それまであちこちに映画化権が回っていたのですね。原作者のイアン・フレミングは発表早々映画化権を売却してしまい,原作発表の翌年に早くもアメリカでテレビドラマ化されました。全く話題になりませんでしたが。
1967年,初めて映画化されたのですが,コメディ作品で評論家からボロクソに叩かれた怪作なのですね(無人島にでも持っていって,制作の責任者に何度も際限なく見せるべき映画だと評した評論化がいたそうです)。結構ヒットしたようですが。
そして,2000年にイオン・プロが映画化権を取り,正統派の映画「カジノ・ロワイヤル」が遂に2006年に日の目を見たわけです。こうして,3回目の映像化にして,評論も興行収入も最高のものいえる名作となったわけですね。
では,明日からいよいよ公開なので,ぜひご鑑賞ください。なお,管理人は明日も鑑賞する予定です。さらに,年が明けたらもう1回観るつもりでいます。

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    Excerpt: おじゃまします。ブログ管理人の勝手なホテル批評です。良いところも悪いところもできるだけ正直に書いております。一度お立ち寄りください。 Weblog: 海外ホテル激安予約情報と独断ホテル批評 racked: 2006-12-14 00:09