真夏の夢三夜+悪夢一夜

まず最初に、いくらか苦言を呈したいと思います。
クレヨンしんちゃんは実写ではなく、アニメーションです。第一、クレしんは実写では出来ないのではないでしょうか。
多分、誰も読んでくれていないのかもしれませんが(いや、数人程度なら読んでくれている?)、海外編はスペイン編の「失われた玉を求めて・特典」に、原恵一監督のインタビューを紹介しているのですが、ここで原監督は、実写ではしんちゃんは出来ないと言っているのですね。
そのまま、監督の言葉を引用してみます。

「男の子がしんちゃんのマネをしたCMがあったんですよ。で、それを見た時に、実写じゃしんちゃんは無理だと思ったんですね。あのー、なぜかと言うと、ものすごく気持ち悪かったんですよ(笑)。あのー、こんな小さい男の子が、あのー、きれいなおねいさん追っかけて、「ねーねー、おねいさんどっか行こうよ~」とかって言われても(爆笑)。本物がやったらこんなに気持ち悪いのかと思って、こりゃ、実写じゃ無理だろうと」

とまあ、気持ち悪いと感じるか否かは人それぞれでしょうが、しんちゃんは実写ではないので、あまり着ぐるみばかり出るのは、方向性が間違っている気がしてなりません。少なくとも、初期の頃のしんちゃんは、実写を出すなんて事はありませんでした。
実写を出せば、視聴率が稼げるなどとは思いません。実際、実写が異常に増えたのは、ここ1~2年の頃ですが、それ以前でも、金曜のこの時間では安定した視聴率が取れていました。

宣伝行為も結構ですが、それを放送時間の中で毎回露骨な形でやられちゃねぇ。「しんちゃん、大好き~」って、毎回誰か(ほとんど大人)に言ってもらってますが、そこまでしないと不安なのですかね。
大人から嫌われても、アホなアニメだと思われても良いじゃないですか。少なくとも、本郷監督時代はそういう事を全然気にしていなかったのではないでしょうか。人を惹きつける内容であれば、視聴率もついてくるし、関連商品の売り上げだってそれなりに伸びるというものではないですか。子供が喜ぶアニメなら、子供はそういう商品も欲しがるものです。クレしんは下品なアニメであるという側面があり、一定数の大人が嫌うという構図は避けられないものですから、変な小細工をして、大人に受け入れられる努力はしなくても良いのではとも思いますが。

とまあ、私の愚痴はこのあたりにして、本日の感想を。

「真夏の夜にオラ参上! 嵐を呼ぶ電王VSしん王60分スペシャル!!」

「かき氷がキーンだゾ」
この話は、原作にあったものです。28巻のe-5ですね。この話は、おそらく2000年の夏にアクションに掲載されたものだと思いますが、7年も前の話なのですね。原作では、マサオ君だけと遊んでいましたが、テレビアニメでは風間君やボーちゃんも加わっていましたね。
それで、この原作はしばらく見ていなかったのですが、今回のアニメに登場したかき氷器を目にした時、これは絶対に原作にあると思いました。熊が便器に乗って、下からウ○コのようにかき氷が出来るなんて、臼井氏でなければ、まず思いつくことが出来ないと思うからです。
そういえば、4巻にはカバさんかき氷器なるものがありましたね。
ひまわりとの取り合いも同じでしたが、原作ではかなり簡単な展開でしたが、テレビアニメではシロを登場させていましたね。それで、しんちゃんが外へ飛び出す辺りから、シロがかき氷で起きだし、ひまわりがかき氷に食いつくまでのシーンでかかったBGMって、あれじゃないですか!初期の頃によく使われていたもので、この音楽の後には、とんでもないハチャメチャな展開へつながるのですね。久々に、このBGMが使われていたのには、非常に嬉しかったです。今後もガンガンこのBGMを使って欲しいと思います。
それで、この話は特に大したオチがありませんでしたが、理由は簡単、原作がそうだからです。この話は、原作の忠実さと、テレビアニメとしてのアレンジのバランスがうまく取れているなかなかの良作だと思いましたね。

それで、8月の放送の宣伝ですが、何でああいう事をやるのでしょうかね。私には意味が分かりません。今後の放送なら、次回予告だけで十分でしょうが。この辺りも、宣伝過剰な今のクレしんを表している感じで、好感は持てません。

「オオクワガタを捕るゾ 1」
この話は、次の「2」も含めて、2005年 8月19日に放映済みであり、再放送だったのですね。しかし、私はその事に全く気付きませんでしたが、気付かないのは当然なのですね。というのも、実は2005年当時、私はこの話をリアルタイムで観ていないのですね。確か、この時は旅行に行っており、観る機会に恵まれず、今回が初めての鑑賞となったわけです。
この話では、風間君がオオクワガタを逃がすという、しんちゃんではないところに意外性を感じましたが、これも意味はあったのですね。
逃がしてしまったオオクワガタを捕まえるために、しんちゃん達が立ち上がるわけですが、オオクワガタなんて春日部にいるのかよと思ってしまいます。というのは、マサオ君はマサオパパと山梨まで行って来たのですから。山梨ですからナッシー君でしたね、オオクワガタのセンスゼロの名前。ところで、マサオパパってどんな顔しているのですかね。まあ、マサオ君は明らかに母親似ですから、似ていないのかもしれませんが。
ところで、私は先週のネネちゃんは非常に憎たらしいと思いましたが、この話では、非常に勇ましかったですね。ネネちゃんの性格は昔とは随分変わってしまいましたが、決して悪い側面だけではなく、良い意味でも変わっているのですね。
オオクワガタって、一匹で1万円するのですか。マツタケじゃないですか、それって。ところで、私のおまたについているマツタケは(鈍器で後頭部を殴られる音)
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ええと、何でしたっけ。そうだ、オオクワガタでしたね。オオクワガタと称して、ゴキブリときたのですよね。まあ、いかにもしんちゃんがやりそうな事でしょうか。
それから、風間君の大事なものはもえPのフィギュアですが、マリーちゃんのフィギュアも見ることが出来て、私は非常に嬉しかったです。久々にマリーちゃんの雄姿(?)が一瞬でも見られて。マサオ君はフィギュアをはねのけますが、ここで私はフィギュアは壊れたと予想しました。ただ、ラストのオチまでは分かりませんでしたが。
しかしねえ、風間君ねえ。お詫びにはやっぱり鼻毛のネックレスが最適なのですよ。よく覚えておきなさいね(これが元ネタ)。

「オオクワガタを捕るゾ 2」
この話の前に、前の話を流す必要なんか無いでしょう。スペシャルになると、変な事をやらかすのですからね。

それで、オオクワガタを捕まえに行くしんちゃん、風間君、ネネちゃん、ボーちゃんですが、なかなか見つかりません。というか、見つからないだろうと思っていましたね、私は。一万円がそこらへんにあるとは思えなかったからです。製作スタッフは、「オオクワガタを採りに行くゾ」(1997年8月1日放送)をすっかり忘れていますね。この話で、春日部にオオクワガタなんていないと、少年達に言わせていたじゃないですか。まあ、こういういい加減なところもいかにもって感じだけど。
しんちゃん、ネネちゃん、ボーちゃんはすっかりオオクワガタの件を忘れていましたが、それも無理ないかなと思います。しんちゃんは伊勢えび、ではなくバルタン星人、ではなく柳原哲也、ではなくザリガニを捕まえたりし、鬼嫁、でなはなく鬼姑、ではなく川合俊一、ではなくおにやんまを追いかけたりして、私もああいう事をやっていたので、懐かしさを覚えました。
しかし、風間君は見つけてしまいますね。よく見つかったもんだと思いますよ。そんな簡単に見つかるとは到底思えませんが、まあその辺りは目をつむっておきましょう。
マサオ君の家に、ナッシー君が戻ってきますが、帰巣本能なのでしょうかね。それとも、一度カゴに入れられたら、もう野生には帰れないとか。
しんちゃんはレトロな写真集と言って、「フーミン写真集」を拾ってきますが、初期の頃はまさにフーミン絶頂の頃で、クレしんが長寿番組である事を実感させられたシーンでした。
私は、ここで思い出した、姥捨山ならぬエロ捨て山についての考察をしたいのですが、ちょっとここでは出来ませんので、こちらのページ(http://blog.excite.co.jp/takunishi/5007656/)を紹介しておきます。
で、ラストのオチはもえPのフィギュアが壊れて、風間君とマサオ君の立場が逆転、というものでしたか。なかなか良いストーリー展開でしたね。

「仮面ライダー電王VSしん王だゾ」
タイトルは「仮面ライダー電王+しん王」にした方が良いですかね。作中ではそうでしたし。
私は、仮面ライダーについてはよく知りません。ですから、仮面ライダーのところで、私には分からない部分が出てくるのは、しょうがないと思って観るつもりでいました。
で、仮面ライダーとしんちゃんのコラボレーションというネタで、どうやってこのスペシャルを盛り上げるのか、実写の部分はともかくアニメの本編に関して、私はいくらかは期待していました。
で、この話の評価ですが、一言で表すと・・・

悲劇的駄作

野上良太郎か何だか知りませんが、棒読みアフレコのレベルの低さは耐え難い次元にまで達しており、苛立ちを通り越して嫌悪感すら覚えます。
ロクなストーリー展開も見せずに、単に電王の乗っている電車が時空を越える点だけをアピールしているだけになっています。敵との戦いのシーンも、コント同然で仮面ライダーやしん王の強さが全く理解できなかったです。単にクレしんを使って仮面ライダーの宣伝をしているだけに過ぎないのが、この作品の最大の致命傷になっています。
ぶりぶりざえもんの登場、しん王のデザインの面白さ(もしくは可愛さ)などが、せめてもの救いですね。
テレビ朝日のサイトなどで散々宣伝していたわけですが、要するに今まで恥さらしのための宣伝をしていたとしか思えません。クレしんをよく知らない仮面ライダーのファンも、この話を観る人は多いと思いますが、この話がクレしんの平均的なクオリティだとは思ってほしくないですね。
今回の話では、視聴率は上がるかもしれませんが、それは単なる宣伝効果というものでしょう。
私に言わせれば、今回のスペシャルは、先のかき氷やオオクワガタの話が縁の下から、電王によるクレしんの質の低下をどうにか防いだわけです。

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