『マルクス・エンゲルス』を岩波ホールで鑑賞

Ein Gespenst geht um in Europa - das Gespenst des Kommunismus.

(ヨーロッパに幽霊が出る - 共産主義という幽霊である。)



5月20日(日)、映画『マルクス・エンゲルス』を岩波ホールで鑑賞しました。

この映画を観て、私は10年以上前の高校生及び浪人生だった時の事を思い出しました。当時、世界史で学んだ事が色々と映画の中で出てきたので、妙に懐かしい気分になりました。

もっとも、当時はマルクスやエンゲルスなどの著書を直に読んだことはありませんでした。

大学に入ってから『共産党宣言』を読み、大学卒業後に『資本論』を読みました。とは言っても、目を通したという程度で、『資本論』は今も読んでいますが。『資本論』の続編になる『剰余価値学説史』はまだ読んでいませんが、いつか読もうと思っています。日本語訳は古本でしか手に入らないので、ドイツ語の原文はネットでいくらか見たことぐらいはありますが。

社会主義諸国が崩壊して、マルクスなど時代遅れかと言えばそんな事はありません。確かに、革命の理論としてはマルクスはもはや使い物になりませんが、純粋に経済学という観点からでは、全く古びていません。なぜなら、マルクスは『資本論』を通じて資本主義の本質を明らかにしたからです。

この事の詳細は、『『資本論』を読む』(講談社学術文庫)を読んでみてください。難しければ、『いま生きる「資本論」』 (新潮文庫)が良いでしょう。

さて、この映画はドキュメンタリーっぽい感じの作りでしたが、当時のヨーロッパの時代背景が分かって、かつマルクスやエンゲルスがどんな活動を若いときにしていたかが分かれば、とても楽しめます。「おお~、このシーンはあれだ」という感じで。逆にそういった知識が無いと、かなり苦痛かもしれません。

私が岩波ホールで鑑賞したのは18時30分からの回で、観客は60~70人くらいいましたかね。映画は終わると私の前に座っていた二人の女性が「面白かったね~」、「時間の長さを全く感じさせなかったね~」と言っていました。このお二方も、この手の分野にはかなり関心があると見えます。

この日は午前中に教会に行っていたのですが、ペンテコステ礼拝の祝会が午後にあり、さらに祝会終了後に牧師と話す事があったので、教会を出たのが遅くなりました。岩波ホールの18時30分の回に間に合うかなと思いましたが、どうにか間に合いました。

観客の大部分はもちろん普通の人々でしたが、中には「んん?」と思わせるというか、明らかにタダものではないと思わせるような人もちらほらいました。さすが岩波ホール、と思ってしまったりして。

私は大学時代に近代経済学をメインでやって来て、マルクス経済学に触れたことはあまりありません。そのため、実は大学生の時は『資本論』を読む気が起こりませんでした。『共産党宣言』は薄いので読みましたが。

しかし、大学卒業後にリーマンショックなどを見て、マルクス経済学の重要性を認識するようになりました。そのため、後に『資本論』(とその解説書10数冊)を読みました。

今の格差社会と呼ばれている現状に関心のある方全員に見てほしいと思ったりもしますが、前述したように19世紀のヨーロッパやマルクスやエンゲルスに興味の無い方には、ちょっときついかもしれません。いや、でもきっと世の中の何かが分かると思いますので、まずは鑑賞してほしいですかね。


Proletarier aller Länder, vereinigt euch!

(万国のプロレタリア団結せよ!)



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