著作権を調べてみた

『クレヨンしんちゃん研究所』の開設の準備をしていた2004年11月頃、調べておくことがありました。著作権についてです。

『クレヨンしんちゃん研究所』は不特定多数の人が見るので、なんでもかんでも公開して良いというわけにはいきません。載せて良いものとダメなものを理解しなければなりません。そのためには、著作権の知識が必須です。

というわけで、『クレヨンしんちゃん研究所』の開設にあたって、著作権について調べてみました。ここをおろそかにすると、訴訟沙汰など大変なことにもなりかねません。

まずは、実際に著作権法にあたってみました。が、よく分かりません。

文化庁の公式サイトにある解説を読んでも、うーん、やっぱりよく分からん。私は法学部出身ではありません。法学部と合同の講義を受けていましたが、一般教養の物理学の講義でした。

そういうわけで、具体例(裁判なら判例になるでしょう)を調べることにしました。

かつて、『クレヨンしんちゃんキャラクターのページ』で、テレビアニメのキャプチャ画像を載せたら、双葉社から「ご意見」をいただいたということがありましたので、テレビアニメのキャプチャ画像はダメであることはわかりました。

双葉社の公式サイトによると、以下に引用した文章にある行為が著作権侵害に該当するそうです。



  ※著作物の全体または一部を掲載・使用・送信すること。
 ※著作物の自作画(イラスト・パロディなど)を掲載・使用・送信すること。
 ※当社が許可した「ダウンロード用素材」以外に、著作物をフリーソフトやアイコン・カーソル、壁紙などに加工して掲載・使用・送信すること。



なるほど、イラストもダメなのですね。『クレしん』のイラストは、当時も今もネット上に多くありますが、これも厳密には著作権法違反に抵触するようです。そういえば、昔『ポケモン』の同人誌で逮捕者が出たり、私がサイトを開設した後には『ドラえもん』の最終話を描いた同人誌が問題になったことがありましたね。

というわけで、イラストも著作権に違反しているようだが、多少のことであれば見逃してもらえる。しかし、イラストの内容が公序良俗に反していたり、知名度が高くなると、版権側は法的措置を取る可能性が高くなる、という結論に達しました。

ただ、具体的にどういう場合なら大丈夫なのか、もう少し詳しく知りたいと思いました。そもそも、イラストがある程度黙認されていることからも分かるように、法律を厳密に守ってなくて、実質ザルになっている事例などいくらでもありますので、法律だけ理解しても不十分です。

そこで私が参考にしたのが、『クレヨンしんちゃんの秘密』(データハウス)という本です。

世田谷しんちゃん研究会というところが書いたそうで、明らかに双葉社の許諾を取っていないでしょう。しかし、この本は1993年に発行されていまして、私がこの本を買ったのは2004年11月ですので、10年以上も売れ続けています。なお、買った所は紀伊国屋本店の、漫画が売っている別館(アドホックビルの2階)で、根強い人気があるように思えました。

1993年発行ということは、1990年代に流行ったいわゆる「謎本」の一種ですが、中身を見てみると、1993年までの『クレしん』の事をよく調べていて、意外に読み応えのある本でした。10年以上も売れているのも理解できました。

そして、この本にはイラストをたくさん含んでいます。ただ、イラストと言っても、『クレしん』とはまるで似ていないイラストでしたので、似せた意図が見出せないイラストなら、問題は無いというか、黙認してもらえるようです。明らかに『クレしん』に似せたイラストでしたら、双葉社から著作権侵害の通告を受け、出版停止かイラストを削除することになっていたはずです。

「謎本」は著作権上の観点から問題視されることもあったようですが、少なくとも、『クレヨンしんちゃんの秘密』のような内容なら、問題は無さそうです。

なお、この本は2008年に新装版が出ているようですが、私は新装版の方は確認していません。

ですので、中身については何とも言えませんが、表紙は明らかにしんのすけの顔のドアップを似せているとしか思えません。しかし、発売から9年経った今も普通に売れているということは、やはり双葉社は黙認しているようです。この表紙はちょっと勇み足かなと思いますが、著作権上はセーフとみなされているようです。

このように、著作権について色々調べて、明らかに侵害となる行為にならないように気遣いながらサイト運営をして10年以上経ちましたが、未だに双葉社をはじめ版権保有者の側から「ご意見」や「通告」を頂いていません。

前にも書いたように、私は絵が描けないので、最初から自作イラストを載せるつもりはありませんでしたが、他のファンの方からイラストを描いてもらうことがあり、それをスキャンしてアップロードする可能性はありました。こういう事情から、絵の著作権について調べる必要があったのです。

文章の引用はどの程度なら著作権に反しないのか、それは大学でレポートや論文等を書いていてよく知っていたので、改めて調べる必要はありませんでした。

ただし、歌詞を掲載することが著作権に違反することを知ったのは、実はサイト開設からかなり経ってからでした(恥っ)

もし知らないで歌詞を載せていたら、著作権侵害で閉鎖になっていた可能性もあります(滝汗)

自分と深い関わりのある法律は、抜かりなく調べなければならないと痛感するのでした。

ただし、漫画の絵を引用することは条件付きで認められているようですが、『クレヨンしんちゃん研究所』やこのブログに対する、双葉社側の心証は明らかに悪くなるでしょう。まあ、引用しないからと言って心証が良いとは思っていませんが、なるべく双葉社とは軋轢を少なくしたいので、漫画の引用も一切しません。


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