2016年も小島剛一さんとお会いしました

今年も小島剛一さんとお会いしました。

お会いした日は7月20日で、昨年9月に行われた講演会以来です。なお、私と小島さんがお会いしたきっかけと、現在に至るまでの過程は、このページにある各記事を読んでいけば分かります。

小島さんとは2012年から毎年お会いしていまして、今年も西武新宿駅の改札口前に、12時にお会いしようと約束していました。当日、私は11時45分頃、西武新宿駅に着きまして、しばらく待っていますと、ちょうど12時頃に、小島さんと無事に再会できました。

なお、この日の小島さんは、日本に到着して日が浅かったことから、まだ時差ボケが残っていました。もっと後にお会いした方が良かったのですが、事情があって、この日しかお会いできませんでした。

時差ボケはあるものの、さっそく食事に行くことになり、新宿駅西口の方に向かって歩き出します。この日、新宿駅前では東京都知事選に向けた選挙演説が行われていました。その演説を尻目に、私と小島さんは都知事選の候補者はロクなのがいないという事や、東京都知事の権限などについて話しました。

それと、航空会社の話もしました。小島さんによると、シンガポール航空はサービスが良いのですが、甘ったるい機内食になってしまうため、日本発のシンガポール航空は利用できないと話していました。この事は、小島さんのブログにも書いてあります。

一方、ネパール航空はサービスがかなり悪いそうです。調べてみると、2016年6月16に、EU域内への飛行禁止航空会社リストが更新されましたが、その資料ではネパール航空も入っています。このページの、「full list of banned airlines」というPDFのページの14~15ページに、ネパールの航空会社が記載されています。

さて、新宿駅西口の前を通り、ルミネ新宿に入り、エレベーターで7階に上がります。今回、食事をする場として選んだのは、つばめグリルのルミネ新宿店です。小島さんと食事をする際、全席禁煙と料理が甘くないことが条件です。煙草のアレルギーを持っている小島さんは、分煙もダメです。全席禁煙は、調べれば分かりますが、甘い店は実際に行ってみないと分かりません。

日本にずっと暮らしている分からないのですが、日本の食べ物は甘くなっているそうです。この事も、小島さんがブログで指摘している通りです

私が食べている梅干しも甘ったるいものが多かったですが、最近甘くない塩分20%の梅干しをネットで購入しました。自宅近くの店では、売っているのを見たことがありません。食べてみると、昔こういう酸っぱい梅干しを食べたと記憶が甦ってきました。私が注文したのはアマゾンではありませんが、アマゾンでこのような梅干しのカスタマー・レビューで、以下のコメントを見かけました。


この梅干しを食べながら「ああ、本当にインチキと偽物だらけの世の中になっちゃったんだなあ〜」と改めて思いました


おそらく、小島さんも同じ心境なのでしょう。なお、小島さんと別れる少し前、西武新宿駅に向かって歩いている最中に話したのですが、私が日本の食べ物が甘くなっていると気付いたのは、2013年です。小島さんと2回目にお会した時です。それ以前から、私は小島さんが甘い食べ物を好まないと聞いていたのですが、単に嗜好の問題ではなく体が受け付けないことを、この時初めて知りました。

それまで、私は日本の食べ物が甘いことに全く気付かなかったと小島さんに話すと、日本では皆そう言うそうです。小島さんのように、長年海外に暮らしていて、時折日本に帰国する日本人には分かるようです。一時的に滞在する外国人の場合、口に合う(甘くない)食べ物を選ぶので、気付きません。長年日本に暮らしている外国人も、甘い食べ物に慣らされていることから、気付かないそうです。

さて、小島さんは豆腐ハンブルグステーキを注文し、私はつめ風ハンブルグステーキを頼みます。なるべく甘くないものが多くある店を選んでも、小島さんには食べられないものが出てきます。今回も、小島さんは出された食べ物を全て食べることができませんでした。ただ、小島さんは塩を頼み、そのおかげで主食は食べることができました。

食事中、小島さんがメニューに指を差し、これを見てくださいという仕草をしました。指を差しているところを見ると、かぼちゃのプリンがメニューにありました。カボチャのプリンは、日本でしかないようで、長年フランスに暮らしている小島さんには、信じられない代物のようです。かぼちゃのプリンって、日本では人気のデザートとして定着しているので、小島さんに指摘されるまで、私は今まで何とも思っていませんでしたが。

店員さんは塩の件等、小島さんの要望にきちんと応対してくれたので、小島さんは良い店だと言っていました。カボチャのプリンのように、小島さんにとっては信じられないものを出す店ですが、私が知る限り、今の日本はこういう店が大多数です。ただ、カボチャのプリンを注文することを強制させるわけではありません。少なくとも、この記事に書かれているような、アスパラガス一本だけしか食べられないという悲惨な状況にはならず、小島さんにとって「二度といかない飲食店」にはならなかったようです。

店を出ると、小島さんはつばめグリルの前に展示されているメニューを興味深そうに見ていました。やはり、近年の日本の食事について、強い関心があるようです。

さて、この後はどこに行こうか話をしまして、私は多摩湖に行こうと提案しました。というのは、多摩湖は個人的に思い出深い所であり、ゆっくりするにも最適かなと思ったからです。また、多摩湖の最寄駅の一つの武蔵大和駅までは、西武新宿駅から萩山駅で一回だけ乗り換えれば良いので、行くのも大変ではないと思いました。

ただ、時間が少しかかります。小島さんはその日、別の方ともお会いする予定があったため、そこまで行くのは時間が足りないだろうということで、一昨年と昨年と同じく、新宿御苑に行くことにしました。

新宿御苑では、入場券を買うのに、券売機のタッチパネルを操作する必要がありますが、小島さんは慣れていなかったようで、手伝いましたが、私もうまく操作できませんでした。それでも入場券は発見できました。新宿御苑に入ると、周囲の植物を見ながらも、温室に行ってみることにしました。温室に入りますと、うっかり順路とは逆の方向を歩いてしまいました。

温室を出たあたりから、小島さんの様子が少しおかしく、体の具合が悪そうに見えました。どうやら、時差ボケのせいで十分な睡眠がとれていないようでした。ということで、休憩所の近くのベンチで、5分ほど眠ることになりました。

私は小島さんが寝ている間、周りを見回したり、スマホをいじったりしていました。ふと、寝ている小島さんの姿を見ると、『トルコのもう一つの顔』(中公新書)の冒頭で、小島さんがギリシャで野宿をしたという記述を思い出しました。その時以外も野宿の経験はあるようで、今までどれほど凄まじい人生を送ってきたのかなと思いました。

小島さんが目を覚ますと、私は自分の手帳にトルコ語の

「sü」「şü」「şu」「sö」「şö」

と書いて、これらのトルコ語の発音を聞かせてほしいと頼んでみました。小島さんは一つずつ読み上げてくれました。

どういう発音かと言うと、カタカナで書くとすべて「シュ」です「sö」は「ス」、それ以外は「シュ」と聞こえます(2016年10月3日(日本時間)に小島さんよりご指摘がありましたので、訂正します)。ただ、よく聞いてみると、わずかに異なることが分かります。日本語が母言語の人は、これらの音を正確に聞き分け、かつ言えるのには、特別に訓練をする必要があります。トルコ語は、発音からしてかなり難しいです。小島さんがブログ(この記事この記事)で書いていたように。

さらに、小島さんは私の手帳に

「şı」

を書き加えてくれて、日本語の「シュ」に一番近いトルコ語の音は、実はこの「şı」なのだと教えてくれました。確かに、実際に聞いてみると日本語の「シュ」とほとんど変わりません。

他にも、色々話しましたが、その中で特に興味深かったのは、イスラームの聖典であるコーランは、実は約2割が解読できていないということです。私は、日本語のイスラム関係の書籍を何冊が読んだことがありますが、そんな記述を見たことがありません。小島さんと話をして、日本のイスラーム研究者がそれをきちんと伝えていないからとしか思えない、と言う結論になります。

そういえば、東京大学大学院のイスラム学研究室では、「必須ではないものの、アラビア語をはじめとする現地語を習得することが望ましい」とのことで、研究がどの程度なのか、想像に難くありません。この事は、小島さんも批判しています

また、スマホ・アプリの「LINE」がどういう音調かについても話しました。このブログのコメント欄で、私も自分の意見を書き込みました。それに対する小島さんの返信によると、昨年(2015年)にお会いした時、私はどこかで「ライン」と言っていたようです。覚えていませんが。

小島さんによると、「LINE」の音調についての考察は、なかなか奥が深いものになりそうです。今後も、小島さんのブログを注目したいと思います。

さて、小島さんが次の人と会う時間が迫ってきたので、新宿御苑を出て、西武新宿駅に向かいました。

途中、靖国通り沿いにトルコ料理のレストランがありましたが、それを見た小島さんは「日本のトルコ料理は、みんな贋物です」と言っていました。既に忘れてしまいましたが、例えばあるトルコ料理で必ず使う材料が、日本の「トルコ料理店」では使用されていないとのことです。

本物のトルコ料理を味わうには、トルコに個人旅行するしかないのです。この事は、、小島さんのブログのコメント欄でも書かれています。まあ、小島さんと話をすると、自分は世界の事など本当に僅かしか知らないのだと痛感します。だから、非常に面白いのですが。


また、途中で通った薬局で、クラシエが販売している、naive(ナイーブ)という名前の詰め替え用シャンプーを見つけ、小島さんに見せると、二人で笑いました。どういう事かというと、「ナイーブ」という意味について、小島さんが詳しく書いています

16時過ぎ、西武新宿駅で、もし今年も講演会が開催されれば、そこでお会いしましょうと約束して、お別れとなりました。昨年お会いした時は、19時頃まで一緒にいましたので、今回は少し短いかなと感じましたが、9月の講演会にまたお会いできるだろうと思っていました。

その後、7月が過ぎ、8月が過ぎても告知はありませんでしたので、今年は講演会が無いのかなと思ってしまいました。また、小島さんの『トルコのもう一つの顔』(中公新書)の補遺編がひつじ書房から出版されるはずですが、この話も9月に入っても聞こえてきませんでした。

小島さんが日本滞在中に出版できるらしいという話を聞いていましたが、具体的にいつ発売になるかも、情報が入ってきませんでした。講演会と新著はどうなるのかと思っていたら、9月12日にようやく告知が入りました。

次の記事に続きます。

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