クレしんから学ぶ一般常識 (図書館活用編)

このブログはネット環境が無いと閲覧できませんし、そもそもインターネットのおかげで色々な情報が簡単に入手することが可能です。ネットでしか手に入らない情報もあります。しかし、ネットだけでは十分な情報や知識を得ることは不可能です。

インターネットはまだ発展途上のメディアであり、新聞や書籍、雑誌類からすると、情報量ははるかに少ないからです。

例えば、「ルワンダ中央銀行総裁日記」 (中公新書) という本がありますが、独立直後のルワンダにおける経済状況がどういうものだったのか、その事についてネットだけでこの名著以上の情報を得ることはおそらく無理でしょう。この本についての書評や感想をネットで書かれている方も多いですが、やはり一冊きちんと読んで理解するのと、ネット上の書評や感想だけで分かったつもりになるのでは、大きな溝が存在すると思います。

そういうわけで、ネットだけで幅広い情報や知識を得るとなると、どうしても限界があるわけです。こんな事は一般常識のはずなのですが、「調べたけど、ネットにありませんでした」という人がずいぶん多いのではないかと思います。ネット以外の媒体で調べてみようという発想が皆無という人が増えるのは、由々しき事態だと思います。もっともひどいと、この記事でも書いたように、「俺たちはネットde真実を知った情報強者(キリッ」という、ネット脳に犯されていることで優越感に浸る(恥っ)御仁もネットではよく見かけますです。

もちろん、ネットは新聞や書籍などに比べて、どんな面でも劣っているわけではありません。優れたところだってたくさんあります。

新聞や書籍では、限られた人だけしか意見表明できませんが、ネットでは誰でもあれこれ言えます、私みたいに。それと、著作権の切れた映画や書籍を無料で鑑賞することも可能ですし、美味しいレストランとか、評判の良い医者のいる病院などを調べるにも、ネットは大きな力を発揮します。

他にも、論文を調べるのだって、例えばJSTORというところを活用すれば、日本にいても英語の論文の検索&ダウンロードが簡単にできます。卒論を書かねばならない大学生や院生にはもってこいです。

とは言っても、何から何までネットに依存してしまうのも、大きな問題だったりします。何か学術的な調べ物をするのであれば、ネットも良いのですが、図書館を使い倒すということも考えるべきです。

そこで、参考になるのが、クレしんの劇場版第10作目の「嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」です。作中で、しんちゃんが庭の穴を埋めている時に失踪し、ひろしが戦国時代に行ったのではと疑い始めます。そして、図書館で春日部の郷土史について調べ、「野原信之助」という名前を見つけたことで、自分たちも戦国時代に行こうと決心します。

それで、この手の郷土史における細かい記録というのは、大部分がネットには存在しないのですね。もちろん、大まかな事を調べることはできるでしょうが、やはり図書館に行って調べないと、多くの情報を得ることは不可能です。

それで、「戦国大合戦」でひろしが図書館で調べ物を行うというのは、ネットが普及するまでは常識だったはずです。ちなみに、管理人の私は高校を卒業するまでネットで調べものをするというのをほとんどしたことがありません。インターネットを使い始めたのは中学生の時からですが、当時は今よりもはるかに情報量が貧弱でした。せいぜい、電車の路線図を調べたり、書籍を購入するのに使っていた程度です。

大学生になって、レポートなどを描くようになるとネットもちょこちょこ利用しましたが、あくまでも書籍や論文がメインの資料です。イギリスで大学院生になった今でもそうです。やはり、ネットの情報だけでは不十分なのですね。

私は現在、「クレヨンしんちゃん研究所」とこのブログをやっていることもあって、ネットに触れる時間が高校生の時とは比べものにならないくらい増えました。それでも、そこから発している情報や考察等は、基本的にリアル世界で得たものを基にしています。クレしんの原作の単行本も劇場版作品も、アニメもネットで閲覧することは不可能ですから(YouTubeでもことごとく削除されていますし)。

また、最初期の原作における単行本未収録作品雑誌連載記録も、東京都立多摩図書館国立国会図書館などに足繁く通った結果の賜物なのです。ネットではこういう情報はほとんどありません(だからこそ、ネットでは初めて載る情報のはずです)。

もっとも、私が単行本未収録作品を調べるきっかけになったのは、「クレヨンしんちゃん研究所」の掲示板の来訪された方の書き込みだったりしますので、ネットも決して軽視すべきではないと言えるわけですね。

ところで、「戦国大合戦」は原恵一監督の作品ですが、同じく原監督の作品「河童のクゥと夏休み」では、主人公のお父さんが河童についてネットで調べるシーンが出てくるのですね、図書館ではなく。「戦国大合戦」は2002年公開、「河童のクゥ」は2007年公開で、この5年の間にネットにおける情報量が格段に増えたのだと実感できます。

ですから、21世紀を迎えて10年経った現代では、何かを調べる際にネットだけで済ませられるというケースも増えたでしょうが、やはり図書館を使い倒すなり、新聞や雑誌、書籍などを使用することも念頭に入れるべきです。

「戦国大合戦」では、ひろしが図書館を活用したおかげでひろしたちも戦国時代に行けて、ひろしの自動車が戦国時代の地を走り回ったおかげで又兵衛は廉姫を守ることができ、廉姫は自分の意志を貫くことができたわけです。そう考えると、クレしんファンの方なら図書館活用の素晴らしさが実感できるのでは、と思ったりもします。

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