万歩計とぬいぐるみの怪奇

7月2日、3週間ぶりとなる本日の感想いきます。「うるさい歩数計だゾ」と「デカすぎるゾ」、そして「一日5000歩だゾ」です。

本日は最初のタイトルの表示が少し変わっていました。タイトルの文字が無くて、フェード式に浮かび上がるというものです。今までとそれほど大きな違いはありませんが、今後もこの方式でいくのでしょうか。


「うるさい歩数計だゾ」
代々木ゼミナール(通称代ゼミ)という予備校に富田一彦という英語の講師がいます。受験界では非常に有名な先生なので、大学受験で代ゼミに通っていた、あるいは書店の参考書売り場によく足を運んだ経験のある方ならご存知ではないでしょうか。

今から7年前、浪人生だった私は代ゼミの代々木本校へ通っていおり、実際に富田先生の授業を受けたことがあります。ある日の授業のこと、何がきっかけだったか覚えていませんが、万歩計の事を話題にしてきました。富田先生は家族にせがまれて一度万歩計をつけて、それで一日授業を行ったところ、一日で4万歩に達していたとのことです。

4万歩って・・・。確かにあの先生は授業中常に教壇の上を歩き回って講義していましたが、(通勤などを除けば)一日中予備校内を歩き回るだけで、そこまでいくとはちと信じがたいです。そういえば、代ゼミの笹井厚志という現代文の先生は、富田先生の1日にこなす授業の量などのその体力に驚嘆しており、自分があれだけ働いたら倒れると言っていました。ただ、笹井先生も(少なくとも私がいた当時は)相当な人気講師で、予備校の人気講師である以上殺人的な忙しさは必然であるように思えます(その分の見返り、つまり給料もかなりのものですが)。

さて、富田先生の万歩計にまつわる話をしてきましたが、こういう話を聞かされたせいか、私は万歩計で1万歩なんてすぐいくんじゃねと、なんとなく思っていました。ちなみに、私は万歩計を使用したことはありません。

そうはいっても、殺人的に忙しい超人気予備校講師ならともかく、一般サラリーマンのひろしではかなりハードなものなのでしょうね。たぶん、私も一日で1万歩も歩くことなどあまり無いと思います。

それにしても、一度つけたら外せないって、あの時点で改善の余地ありですな、あの万歩計。それに「よーし、頑張ろう」などうるさいし。現実の世界だったら、あんなの試作品以前にボツになっていると思います。Bパートの巨大ぬいぐるみもそうですが、クレしんでは一体どこのもの好きがほしがるんだよと突っ込みを入れたくなるような物がよく登場します。

クレしん以外の臼井儀人氏の作品にも、例えば「みっくすこねくしょん」という4コマの単行本に犬用のアダルトビデオが出てくるなど、現実からしたら奇怪なモノがよく登場します。なんて言いますか、個人的には筒井康隆を思い起こさせる描写が多いように思います。

作家の馳星周は、筒井作品はリアルを突き詰めれば突き詰めるほど、描かれる対象は実体を失ってファンタジーと化し、筒井作品のファンタジーはグロテスクで毒々しい笑いに満ちた世界であると論じていますが、クレしんや臼井作品もそれに通じる部分があるように思えたりします。

さて、この現実には商品化しそうにないうるさい万歩計ですが、ひろしは休みの日に1万歩達成を目指して歩きます。ひたすら歩きます。しかし万歩計のうるさいこと。ツーカなんでこの万歩計はひろしの名前知ってんの。モニターだから、あらかじめ「ひろし」の名前を登録するシステムでもあるのでしょうね。

それで、ひろしは外してしまうと思って、色々ボタンをいじりますが、赤いボタンと青いボタンを押しても効果なし、赤と緑も同じく、そして赤と黄色を押したら、リセットされちゃいました。今までの4052歩はなかったこととされてしまいました。

万歩計マジうぜぇ。視聴者の大半はそう感じたのではないでしょうか。

この話は「カーナビで迷子だゾ」(2003年8月30日)を思い出します。この話で登場したカーナビもなかなかのうざさで、特にみさえをブチ切れさせたわけですが、切れたみさえはカーナビのコードを強引に切ってしまいますが、この万歩計は強引に電源を切ることができませんでした。まあ、ひろしはモニターですから壊すわけにはいかなかったでしょう(あのカーナビの時もモニターだったんですが、みさえは気に留めていませんでしたな)。

結局、ひろしは夜まで歩くこととなってようやく5千歩に達成しますが、翌朝になってもまだ9072歩で1万歩に達していないのね。そして、満員電車の中で1万歩を達成してしまいますが。野原家から春我部駅まで900歩くらいでしょうか。これって、徒歩で何分くらいでしょうかね。

ところで、赤いボタンを押せば外せるとのことで、なんでひろしは説明書をよく読まなかったのでしょうか。それとも、説明書には書かれていなかったりして。説明書まで欠陥品というわけで。

それにしても、ふと思ったのですが、もしこの万歩計のセリフに常に最後に「death(です)」がついていたら。「さあスタートdeath」、「休んでるヒマなんて無いdeath」、「休んでたら1万歩なんて無理death」、「またゼロからのスタートdeathよ」、「5千歩達成deathよ」、「よ~し、外すまでひろしをほめ倒しちゃうdeath」「えらいdeath、えらいdeath、ひ・ろ・し」etcetc...

なんだか、(意味は必ずしも一致しませんが)「タラヲ氏ね」並みのうざさと化すような・・・。

それと、この万歩計の声って、どこかで聞いたことがあると思っていましたが、エンディングのテロップによると野中藍氏とのことです。クレしんにも出演したことがあるのかとWikipediaで調べたところ、一応出演されたことはあるようです。私は全く心当たりがありませんが。

あと、この話を見て気になったのですが、ひろしは早く1万歩達成して風呂に入ってビール飲んで寝ると言っており、結局のところ翌日まで持ち越しになったわけですが、ひろしはあの夜風呂に入っていないのでしょうかね。今の時期は汗をかきやすいですし、それにあれだけ歩いたわけですから、ひろしも風呂に入らないとかなり不快だと思いますが、翌朝は筋肉痛で苦しんでいても、風呂に入らなかったことにあまり不快そうには見えません。それとも、あの万歩計は防水機能か何かがあって、湯船は無理でもシャワー程度なら大丈夫なのでしょうか。


「デカすぎるゾ」
懸賞マニア(?)のみさえがケータイの懸賞で何かを当てて、商品が野原家にやってきます。みさえは地デジ対応のテレビだと期待をしますが、サイズがでかくても今時のテレビは薄型がデフォでしょうに。ブラウン管主流の時代ならいざ知らず、あれだけでかいと逆に不振を抱くのが自然のような気もします。高さと横の長さはあっても、縦まで長いのはさすがに不自然です。

で、案の定、地デジテレビではなかったわけで、特別賞のキャンペーンキャラクター横綱どすこい流の等身大ぬいぐるみとのことで、野原家の当たり方って、時々思わぬ方向へ行ってしまうのですよね。確か、明太子で当たってみさえとひろしが入院するなんて話がずいぶん昔にありましたし。単行本の10巻に収録されていましたね。

みさえは裸の男が嫌だと言いますが、裸の男って嫌いなのですね、みさえって。その逆のタイプ、裸の女性が嫌な男性はあまりいないと思いますが。だから、ひろしも可愛いオネエチャンのぬいぐるみの方がと言っていましたし。そうですよね、ダッチワイフ、おっとラブドールってやつですな、もしひろしがみさえと離婚したら、次の配偶者じゃこの手のお人形さんだったりして。おっと、ひろしとみさえの離婚話は持ち出すべきではないですね。

しんちゃんはドス君と名付けますが、これを聞いて私は映画「ドラゴンボールZ 銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴」を思い出しました。この映画にはドスコイという名前の相撲取りのキャラが出てきますので。ところで、砂漠で殺されてしまいましたが、その後生き返ることができたのでしょうかね。

話が横道にそれましたが、夜になって帰ってきたひろしがそのドスコイ人形に驚きます。そもそも力士の体格は大柄ですから、そりゃ驚きますでしょうが、舞の海サイズならあまり邪魔にならないでしょうがね。舞の海は横綱に昇進しませんでしたが。翌日、ひろしの浴衣を着せたみさえはドスコイ人形を移そうとすると、隣のおばさんにその光景を見られますが、特に変な噂も立てられることもなかったようです。しかし、おばさん、庭から入ってくるとは・・・。まあ、それだけ野原家と家族同然の付き合いなのでしょうが。

みさえはしんちゃんが飽きたらなんとかしようと思いますが、一向に飽きないしんちゃんはK-1に転向したので、ぬいぐるみをゴンザレス・ザ・トルネードに改名したわけですが、あの力士の姿ならK-1というよりもストリートファイターでしょう。名前は決まっていますね。そう、エドモンドです。エドモンド本田ですね。

1993年の7月に放映されたグアム旅行の話でも、グアムの海で拾ったナマコを、しんちゃんはマイケルとスーザンと名前を付けて日本に持って帰るとダダをこねていましたが、ひろしの説得に応じて海にかえす際はトムとジャッキーと名前を変えていて、名前をコロコロと変えるという悪癖は今も健在(?)のようです。

あのぬいぐるみは物干しざおを乗せたり洗濯物を干すのに使えるわけで、多少は役に立つようですが、みさえがぬいぐるみを引きずって運んでいるのを見るとかなり重いみたいです。あのぬいぐるみ、綿以外に何か入っているのでしょうか。みさえはおケイにオークションで売り飛ばしてくれと電話を頼みますが、しんちゃんは落書きをして妨害します。

今回はおケイさんの声が登場しませんでしたが、これは経費削減の一環だったりして。おケイの声優は超人気の高山みなみ氏ですので(人気のあるなしに関わらず、声優の給料は大したことがないようですが)。

最終的に落書き付きでも引き取ってくれるところがあり、それは「キングサイズの店 デラックス」という名前の通りキングサイズの服を取り扱う店のマネキンとなったわけです。しかい、ぬいぐるみなのにマネキンとはちょっと妙な感じもしなくはないです。この感想ではぬいぐるみとか人形とか書いていますが、厳密に言うと名目上はぬいぐるみであり、実質的には人形と言えるものなのかもしれません。

今回の話はAB両パートともにうざい物のお話でしたが、Aは最後までうざさ全開だったのに対して、Bパートは実に良いラストでありました(Aパートも違う意味では良いラストでありましたが)。


「一日5000歩だゾ」
今回はAパートの万歩計についての談話です。

マスターは店の中をチョコチョコ歩いて1万歩に達するとのことですが、それを考えると前述の富田先生はやっぱり凄いですな。事実か否かは分かりませんが、それでも超多忙な日々を送っているのは事実のようです。で、ニワトリは3歩歩くとものを忘れるようですが、何も心配事がなく、ただ歩くというのも良いですね。何も考えず、頭の中を極力働かせないこと。これが現代人にとっての最高の贅沢なのかもしれません。


本日のアイキャッチは
Aパートが「お、お、お、お、お、・・・お!」
Bパートが「ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる・・・お!」
でした。

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この記事へのコメント

権兵衛
2010年07月03日 02:58
満員電車の中でちょっと動いただけで歩数計が反応して喋るとか、もう公開処刑ものですよ。喋るのはともかく防水機能ついてるとかいらないですね。
懸賞で当たったのが地デジ対応テレビかと思いきや力士の人形。直前のドラえもんにも力士らしきキャラが出てきたので、またかと思いました。
そして邪魔だということでみさえは人形を2階に持っていこうとしますが重すぎて階段から一緒に転げ落ちてしまいましたが、あの体勢はみさえと人形がシックスナインしてるように不覚にも見えてしまいました。収納は諦め、おケイさんにオークションで売り飛ばしてもらうように頼みましたがまたしても声無し。声ありで登場したのっていつでしたっけ。番外編の酢乙女家の一族?シナリオライターのとき?しんのすけ0歳の話?忘れるくらい前ですかね。
しんのすけは残したいがために人形に落書きをしますが、落書きがあっても引き取ってくれる店に行くことに。ってかそんな店もあるんですね。あんなに大きく落書きされちゃ引き取ってもくれなさそうですが。

歩数計役の野中藍さんはクレしんには出演されてるようですが、確認できたのは第634話Aパートの「アポなしでお誕生会だゾ」の登場したマユ役のようです。Wikipediaによると2005年と2007年にも出演したようですが、役名が「少女」と「女の子」ですから端役のようです。記憶にもありませんし捜すのには骨が折れそうです。
青たこ
2010年07月03日 10:22
三週間ぶりの放送でしたが昨夜から少しスタイルが変わった様ですね。
未だアナログ放送をVHSに録画して見ていますが、これまではデジタル放送用の横長のサイズの左右をカットして上下に若干の黒みを残し4:3サイズに近づけて放送していました。
昨夜の分はワイドTVのサイズ・16:9で上下に多く黒みを入れての放送でした。
アナログ放送終了まで一年に迫ったからでしょうか。
またオープニング・提供クレジット終了直後に1話目が始まり、その代わり来週予告と終了告知の間にCMが入りました。
テープの残りが少なかったので19時32分から予約録画していた私は(こうするとオープニングは録れないが1話目の直前から録画できる)外で携帯のワンセグで冒頭を見ていて愕然としました…。
チョルス
2010年07月04日 01:26
>権兵衛さん
あの万歩計はしゃべってばかりですが、周囲に迷惑で公共のマナーをまったく考慮していない万歩計ですよね。そういうところからも、現実の世界では企画の段階でボツになっているはずですが。ただ、音を消す方法もあったかもしれませんが、それが分かってしまってはこの話が成立しなくなってしまうわけでありまして。
私は直前のドラえもんを観ていませんが、おそらく偶然でしょうね。両作品のスタッフが相撲のキャラを出そうと事前に打ち合わせをしていたとは考えにくいので。
おケイさんが最後に登場(高山みなみ氏が出演)したのはいつでしたかね。「酢乙女家の一族」は8年も前(2002年)ですので、少なくともそれ以降も出ているとは思います。おそらく、ここ数年の間にも、数えるほどにすぎませんが、出ていたような気がします。
落書きされても、服を着せてショーウィンドーに飾っているだけですからね。それにしても都合の良い店が見つかったものです。

野中藍氏ですが、確かに「アポなしでお誕生会だゾ」で登場したキャラを演じていましたね。↓で私も感想を書いています。

http://crashinsti.at.webry.info/200807/article_10.html

ただ、それ以外の役に関しては分かりませんが、探すとなるとかなり大変なことになりそうです。声優デビューが比較的近年なので、それほど難しくないかもしれませんが。
チョルス
2010年07月04日 01:26
>青たこさん
そうです。冒頭のタイトルのシーンのデザインが若干変わっていましたね。
私は先月にイギリスに帰ってから初めてHDDレコーダーでの録画を始めましたが、編集なども簡単にできるので楽になりました。以前はVHSでの録画だったので、いったんデジタル化していましたので。
本文の方には書いていませんでしたが、OPが終わったらすぐにAパートの話になるなど、放送の方式がこれから少し変わっていくのかもしれません。アナログ放送終了の影響がどれくらいあるのやら。
録画に失敗するのってショックですよね。クレしんの場合はなおさらです。

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