「カスカベ野生王国」興行収入予測(後編)

「カスカベ野生王国」の興行収入は一体どれくらいになるのか、その予測の第2弾です。なお、今回の記事は「カスカベ野生王国」のネタバレと思われる記述も含まれていますので、未見の方はご注意ください。

前回の興行収入予測は、あくまでもまだ見ていない段階でのものでしたので、信頼度はかなり低いです。今回の予測は鑑賞してからになりますので、信頼度は上がっているかと思います。ただ、この予測は比較作品論2を元にして行っていますが、そもそもサンプルの数(作品の数)が非常に少ないので、あくまでも仮説の域を出ないものです。

もっとも、数学を除けば大部分の「証明」は厳密に言えば疎明でありますが、比較作品論2や今回行っている分析は証明からかなりかけ離れている疎明なのですね。

今後、より多くの劇場版作品が公開されていけばいろいろ分かるでしょうが、それでもサンプルの絶対数の不足はどうしようもないのですね。そういうわけで、外れる可能性も大きいのですが、とりあえず分析をしていきたいと思います。

私は比較作品論2で、ヒットするか否かの要因を3つに分けています。非日常の比率 、敵のインパクト、敵の親玉が登場するタイミングですね。「カスカベ野生王国」をこの3つにあてはめてみたいと思います。


1:非日常の比率→高い(早い段階で非日常に突入しています。作中では、しんちゃんが風間君たちに動物になったみさえとひろしを見せていたら、ブンベツらスケッベの部隊が野原家に侵入してきたシーン以降を非日常とします)

2:敵のインパクト→有り(四膳守が過去の作品の登場したパラダイスキングやアミーゴスズキのインパクトを上回っているのは容易に判断できます。終盤では獰猛な動物に返信しましたし。そういうわけで、これも有りということで2です)

3:敵の親玉が登場するタイミング→ 早い(四膳守はかなり早い段階から登場しています。本性を現すのも作中の前半においてです。よって、早いとみなします)


さて、こうしてみると、全てにおいて+となり、比例性は全て比例することが分かります。全て比例する例は「戦国大合戦」が挙げられますが、こちらは全て-となった上での比例ですから、全て+というのは「オトナ帝国」以降での前例がありません。

つまり、「オトナ帝国」以降の作品で「カスカベ野生王国」と同じパターンというのは存在しないのですね。そういわけで、興行収入がいくらになるかは予測が非常に難しいのですが、ここであえて私の予想(妄想?)で考えてみたいと思います。

この作品は親玉が非常に早いタイミングで登場していますが、最初は双葉町長という善人であり、次に本性を現したケースです。そして終盤になって獰猛な動物に変身しましたが、これまでの作品でこうまで敵の親玉が豹変した例は、強いて言えば「カスカベボーイズ」でジャスティスがロボットに乗り込んだことくらいでしょうかね。もっとも、カスカベボーイズの作風がかなり異なっているわけで、観客の心理に沿えば最後の獰猛な動物が「真の敵」とみなすことも可能と言えるかもしれません。

そういう見方をすると、敵の親玉が登場するタイミングが「遅い」に代わり、「ヤキニクロード」や「踊れアミーゴ」に作風が近付くと言えます。特に、基地での(私が見た感じでは)四膳守はアミーゴスズキにそっくりでしたしね。

また、この作品は作風だけでなく、「番外的」と言いますか、そういう面でもヒットする要因をいくつか含んでいます。まず、感動シーンが存在すること。これがあれば、興行収入を少し押し上げることができます。

それと、この四膳守の悪事は環境を守るためという、いくらかの大義名分があるわけですね。同じように大義名分があるとされる「オトナ帝国」や「ケツだけ爆弾」は悪に立ち向かうことに躊躇するシーンがありますが、この作品では躊躇なんかしていません。ここから、「オトナ帝国」や「ケツだけ爆弾」と同じ「大義名分」とは言えず、この両作品ほどの効果は無いかと思います。
そういうわけで、整理してみます。

比較作品論2の比例性は全てにおいて+のために比例する。ただし、敵の親玉の登場するタイミングは見方によっては遅いとみなすことも可能で、そういう意味では「ヤキニクロード」や「踊れアミーゴ」、特に「アミーゴ」に近い作風だと言えます。

そこから、感動シーンがあり、また敵の親玉に大義名分が存在するものの「オトナ帝国」や「ケツだけ爆弾」のように実質作中では機能しているとは言えず、形骸化しています。

それで、前作の「金矛の勇者」の興行収入は12億3千万円と少し低いです(比較作品論2での数字は正式な発表の前のものです)。

「ヤキニクロード」と前作の「戦国大合戦」はそれぞれ13億5千万円と13億円と、5千万円の差です。「踊れアミーゴ」と「3分ポッキリ」はそれぞれ13億8千万円と13億円と、8千万円の差です。

「カスカベ野生王国」の作風が「アミーゴ」により近いと仮定すれば、前作よりも8千万円の差ということで、12億3千万プラス8千万円で13億1千万円です。ここから、感動シーンや(形骸化していますが)「大義名分」などを考慮に入れれば、さらにもう少し上乗せできるということで、8千万円から1億円の差をつけられると仮定します。つまり、13億3千万円となります。さらに、誤差を3割程度と仮定すると、13.3×0.3で3.99、つまり約4億円になります。ここから、12億9千万円から13億6千万円になるだろうと推測できます。

と、ここまで「カスカベ野生王国」の興行収入の予測をしてきましたが、今回の作風は全てが「+により比例」というこれまでに例の無いものです。さらに、サンプル数そのものも少ないですし、また私の主観も含まれているところもあるでしょうし、何よりも観客の嗜好などの変化もあり得ます。そんなわけで、今回の予測は外れる可能性も大だと思います。

特に、理系の方にしてみれば、私の予測はダメダメなところ、突っ込みどころが満載に見えるかも分かりませんが、寛大な目で見ていただければと思います。あくまでも一人のクレしんファンの予測に過ぎないので。

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  • 「カスカベ野生王国」興行収入予測(補足その1)

    Excerpt: 「オタケベ!カスカベ野生王国」の初日2日間の成績ですが、こちらのサイトによると全国で323の劇場で公開され、観客動員数う動員15万人、興行収入1億6695万円となったそうです。 Weblog: クレヨンしんちゃん分析録 racked: 2009-04-28 08:32